株式会社きんぱら
バーズ゙アイメープル

神から与えられた自然の芸術品

木質素材の最高峰、バーズアイメープルはまさに銘木。大理石は言うに及ばず、その輝きはダイヤモンドにも劣らないとまで言われています。その魅力を言葉で伝えることは私にはとてもできませんので、ある研究者の論文をご紹介させていただきます。

特徴
 

 構造的にはバーズアイメープルも普通のハードメープルとなんら変わりはない。ただ、これらの特殊なメープルは成長が遅いので多少密度が高いと考えられる。自然乾燥したバーズアイメープルは1立方フィートあたり47ポンド、比重は0.68で、通常のメープルが0.63であるのに比べて少し重い。
 また、バーズアイメープルは硬く、丈夫な木であり、均一な組成を持ち、接着度および加工度に優れている。一方、なめらかで白い木部には、しばしば傷や病気による黒っぽいかすれが見られることがある。林産物研究所の報告によれば、バーズアイによる年輪の偏差は、バーズアイがあまり多くないものでは、ほとんど強度には影響しないけれど、特に複雑な模様の見られる木は椅子の足などの用途には適さないということである。
 バーズアイメープルの乾燥は決して急いではならない。複雑な年輪を持つために普通のハードメープルよりも収縮率が高いからである。人工乾燥による急激な乾燥は確実に割れをおこすので、エアードライイングまたは天然乾燥でじっくりと乾かすほうが良い。もし、バーズアイの目のまわりに髪の毛のように細いひび割れがでていたら、明らかに乾燥が不適当だったということである。また、バーズアイの製材に関してはその性質上、当然板目挽きだけで、柾目挽きにしてもバーズアイの模様はでてこない。
 バーズアイメープルの価格はバーズアイの模様によって決められるので、非常に幅がある。だが、おかしなことに、全米広葉樹協会の規格によれば、バーズアイは節などと同様に欠点と見なされるので、製材所において特殊材として選別されなければ二等品として扱われてしまう。恥ずかしいことだが、実際に私はバーズアイメープルの板が体育館の床に使われていた例を見たことがある。けれども、幸いなことに材木屋というのはまったく抜け目の無い人たちであるし、製材の際にバーズアイのでている丸太があれば確実に選木されるはずである。なぜなら、バーズアイメープルは1,000BF(ボードフィート)あたり$50,000ものボーナスをもたらす、まさに「金のなる木」なのだから。
 ヨーロッパのツキ板バイヤー達もバーズアイメープルを追い求めている。関係者の話では、彼らはバーズアイのツキ板用材に対して独自のグレーディングシステムを持っているといい、色が白く、バーズアイが大きくて、チヂミの多いものが最高とされている。彼らがバーズアイの丸太を検品する際には必ずナイフで木口を削り、例のスポーク状の模様を調べる。(もっとも皆が知っている方法であるが)また、彼らの中には茶色のカスレが特に多いものを珍重するむきもある。

  
 

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